AIの頭脳をレンタル!?
「API」の使い方から料金まで
あなたのサービスが明日から賢くなる、魔法の仕組み
📝 この記事でわかる3つのこと
-
1️⃣
APIって何?
AIとあなたのサービスを繋ぐ「翻訳機」のようなものの正体がわかります。
-
2️⃣
どうやって使うの?
プログラミング不要!あなたが何をすればいいのか、3ステップでわかります。
-
3️⃣
料金はいくら?
気になるAIのレンタル料金。その仕組みと、だいたいの目安がわかります。
第1章:そもそもAPIって何?🤔
「生成AIがスゴイのは知ってるけど、自分の仕事には関係ないかな…」なんて思っていませんか? もし、その”スゴイAIの頭脳”を、まるでスマホのアプリみたいに手軽に呼び出して使えるとしたら…?それを実現するのが「API」なんです。
僕も最初は「何だか難しそう…」と思っていましたが、なんのことはない、これは「レストラン」の仕組みそっくりなんです。下の図の登場人物をクリックすると、それぞれの詳しい役割がタブで切り替わりますよ。
役割:お客さん
レストランに来店し、メニューを見て「何を食べたいか」を決めるお客さんです。あなたは「カルボナーラが食べたい」とウェイターに伝えるだけでよく、そのパスタがどうやって作られるか、厨房にどんな設備があるかを知る必要は一切ありません。
APIの世界でも同じ。あなたは「こんな文章を作ってほしい」「この画像を生成してほしい」と「お願い」を決めるだけでいいのです。
役割:ウェイター
お客さん(あなた)からの注文を厨房(AI)に伝える、優秀なウェイターです。重要な役割が2つあります。
一つは、あなたの「カルボナーラ食べたい」という言葉を、厨房がわかる言葉(「No.5のパスタ、1人前!」)に正確に翻訳して伝えること。もう一つは、厨房で出来上がった料理を、あなたの元まできちんと運んでくることです。このウェイターがいるからこそ、あなたは厨房とスムーズにやりとりできるのです。
役割:シェフ(厨房)
ウェイター(API)から注文を受け、最高の料理(成果物)を作る厨房のスーパーシェフです。この厨房は客席からは見えません。中には最新鋭の調理器具や、秘伝のレシピ(AIの複雑な仕組み)がたくさんありますが、それをあなたが知る必要はありません。
あなたはただ、ウェイターが運んできてくれた美味しい料理(AIが生成した文章や画像)を楽しむだけでいいのです。
第2章:どうやって使うの?
「なるほど、APIが通訳してくれるのはわかった。でも、実際に使うにはどうすればいいの?」と思いますよね。ご安心ください!あなたがプログラミングをする必要はありません。大事なのは「エンジニアへの上手なお願いの仕方」を知ることだけ。下のステップをタップして、流れを見てみましょう。
契約と「合い言葉」の入手
まず、会社としてGoogleやOpenAIといったAI提供元と契約します。すると、そのサービスを使うための「APIキー」という特別な合い言葉がもらえます。これは通常、情報システム部門などが管理します。
エンジニアに「お願い」する
次に、あなたの出番です!エンジニアに「AIに何をやってほしいか」を伝えます。例えば「このボタンを押したら、商品の説明文を5パターン作ってほしい」のように、具体的であるほど良いです。
システムに組み込んでもらう
あなたの「お願い」をもとに、エンジニアがAPIを使ってAIとシステムを繋ぎこむプログラムを書いてくれます。これが完了すれば、あなたはボタン一つでAIを使えるようになります!
第3章:気になる費用は?💰
AIをレンタルするとなると、気になるのはやっぱりお値段ですよね。生成AIのAPIの料金は、ほとんどが「従量課金制」です。つまり、使った分だけ支払う仕組み。スマホの通信料みたいなものですね。
そして、その「使った分」を計る単位が「トークン」です。ざっくり「処理する文字数やデータの量」だと思ってください。
💡 ちょっと豆知識:日本語はトークンを多めに使う?
多くのAIは英語を基準に作られているため、ひらがなや漢字を含む日本語は、アルファベットよりも多くのトークンを消費する傾向があります。だいたい、ひらがな1文字が1〜2トークン、漢字1文字が2〜3トークンくらいと覚えておくと良いかもしれません。
かんたん料金シミュレーター
もしブログ記事(約2000文字)の作成をAIにお願いしたら?
高性能モデル(GPT-4oなど)の場合…
約 2.25 円
※これはあくまで入力(お願い)にかかる料金の超概算です。出力(AIの返事)にも別途料金がかかります。
主要サービスの料金(参考)
※あくまで2025年6月時点の参考情報です。100万トークンあたりのドル価格を1ドル150円で換算しています。必ず公式サイトで最新の料金を確認してください。
モデル名 | 入力料金 | 出力料金 |
---|---|---|
GPT-4o (OpenAI) | 約 750 円 | 約 2,250 円 |
Gemini 1.5 Pro (Google) | 約 525 円 | 約 1,575 円 |
Claude 3 Sonnet (Anthropic) | 約 450 円 | 約 2,250 円 |
多くのサービスには毎月一定量の無料枠が用意されているので、気軽に試すこともできますよ!
まとめ:AIの頭脳は、もうレンタルできる!
APIを使えば、AIはもう遠い未来の技術ではありません。あなたのすぐそばで、仕事を助けてくれる頼もしいパートナーになります。 まずは「自分の仕事の、どの部分をAIにお願いしたいか?」を考えるところから、始めてみませんか?